Windows 7 の BranchCache / 分散キャッシュモード の動作を確認しました。
netsh, Fiddler2 と、Network Monitor を使って、ネットワークパケットも確認しました。
さて、次は利用シナリオにそって考えていきたいと思います。
確認1. 既存技術との比較
BranchCache が提供するキャッシュ機能は、別の製品でも解決することができます。
他の方法と比較することで、BranchCache の仕様と制限を確認できそうです。
比較対象: Web キャッシュサーバー vs. BranchCache
インターネットの回線の有効利用という面では、Web キャッシュサーバー、Web Proxy キャッシュサーバーが以前から利用されています。
BranchCache との違う点、優劣はどこにあるのかを確認する必要があります。
たとえば、Web キャッシュサーバーは、接続先の Web サーバーの機能に依存しませんし、ブラウザの種類にも依存しません。一方、BranchCache は、接続先は Windows Server 2008 R2 + BranchCache が必要ですし、ブラウザは、Windows 7 上の IE8 が必要となります。
比較対象: オフラインフォルダ vs. BranchCache
Windows には、オフラインフォルダ機能があり、サーバー上のファイルをキャッシュしておくことができます。
比較対象: DFS vs. BranchCache
Windows の DFS による複製により、複数のサーバーにファイルを分散させることができます。
比較対象: ブラウザのキャッシュ vs. BranchCache
ブラウザは、一度アクセスした Web サイトの HTML ファイルや画像ファイルをキャッシュすることができます。
これらの比較対象に対して BranchCache のメリットとデメリットを利用者、運用者、開発者の立場から確認しておく必要があると思います。
確認2. セキュリティの保護・監査
BranchCache を安全に運用する方法と、リスク、監査の方法が必要です。
Windows 7 のコンピュータで BranchCache を分散キャッシュに設定すると、そのコンピュータの TCP ポート 80 番が開きます。Windows ファイアウォールのポートも解放されます。
また、BranchCache に参加するコンピュータ間は、どのように信頼しあっているのでしょうか。
さらに、通信は HTTP プロトコルであり、HTTPS ではありません。
盗聴や改ざんなどのリスクはないのでしょうか。
まちがって、パブリックネットワーク上でパケットが流れたり、受け取ってしまうことは ?
さらに、重要なファイルが BranchCache にキャッシュされて、他のユーザーに盗まれてしまう可能性は ? 逆に、偽のファイルをキャッシュから提供されてしまう可能性は ?
ウィルス対策ソフトは、キャッシュの中も検査してくれるの ?
確認3. 運用監視方法
BranchCache の動作状況を監視する方法が必要になると思います。
アクセス頻度の高いファイルをキャッシュしてしまったコンピューターに負荷が集まってしまうことは ?
巨大なファイルをダウンロードしたとき、キャッシュがあふれた後、どうなる ?
ファイルアクセス監査ログは、ファイル共有サーバーにどのように残るのか。
監査ログソフトウェアとの連携は ?
確認4. 開発方法
BranchCache 機能をプログラムから活用する方法も必要になると思います。
ASP.NET で動的に管理しているファイルを、BranchCache と連携させるには ?
ファイル管理ソフトを BranchCache で活用するためには ?
REST, SOAP, Azure, WCF を使うアプリケーションから BranchCache を活用するには ?
SQL Server と連携させるには ?
マイクロソフトの BranchCache 関係のサイトを、OneNote に取り込んで、調べていきたいと思います。