ある日、仕事上、重要な Excel ファイルが開けなくなった。
他のコンピュータでもファイルを開けない。
マイクロソフトのサポート情報もない。
マイクロソフトの人力検索にも、フォーラムにも情報はない。
ファイルは、RMS = Rights Management Services を使って暗号化していた。
そして、ある日、突然 開けるようになった。
なんの前触れもなしに、何事もなかったかのように。
マイクロソフトから、なにも情報はなかった。
そして、ようやく状況が判明した。
AD RMS および RMS で保護されている Office 2003 ドキュメントに対応する修正プログラムについて
2009/12/11
RMS 定義ファイルに関するライセンス失効が原因だったそうな。
このサポート情報の最後に、次の一文がある。
「詳細についてわかり次第、次の Office 製品チームの Web サイトに公開する予定です」
きっと、悪気はないんですよね。
暗号化が必要な、ビジネスに重要なファイルが、数日間、開けなった障害に対して、英文のブログで詳細報告だそうです。次からは、Twitter でリアルタイム報告でもするのかなぁ。
実は、この前に、もうひとつ事件がありました。
IRM サービス無料版で暗号化した Office ファイルが 2009/11/25 から開けなかった。
関連ブログ: Passport RMS Service Experiencing Technical Difficulties
2009/11/25 ? 2009/12/2
はい、こちらもやられました。
情報をさがしまわり、フォーラムで質問もしましたが、マイクロソフトのサポートチームに情報がなかったようです。
IRM サービス無料版は、Windows Live ID があれば無料で使える RMS サービスです。
もちろん、このサービスで障害が起こっていたことは、上記ブログ以外、どこにも情報はないようです。
さて、今回の事件から考えたことを教訓にまとめておきたいと思います。
【教訓】
- ファイル暗号化は、異なる方式にて暗号化し、バックアップしておく。
ひとつの暗号化方式に障害がでた時、ビジネス継続できなくなることを避ける。 - オンラインサービスは、その障害状況と対策の提供速度と品質を前提に利用する。
IRM サービス無料版の障害情報は、実質提供されていない。
マイクロソフトは IRM サービス無料版の障害状況を、ブログでのみ公開している。
さて、今日も重要なファイルの RMS 暗号化を解除して、パスワード暗号によりバックアップしておこう。